はじめに

はじめに

本文は、大学1年次学生のためのプログラミング演習の手引きである。

Julia言語の v0.6.4 を採用した。 Julia言語は、開発効率と実行速度の両立を目指した言語である。 Juliaは、汎用である(どんな目的にも使える)が、 数値計算の扱いに特に優れている。

本文では、プログラムと実行結果を、たくさん紹介する。 それらの多くは、大学初年級の数学や技術工学の分野で現れる 数値計算から選んでいる。

プログラミングの演習が、単に言語の習得に留まらず、 STEM (Science, Technology, Engineering, and Mathematics) の理解の助けになることを希望する。

動作環境

設定(インストール)とは、アプリケーションやプログラムを利用できるように計算機を設定することをいう。

本文では、利用するPCで、以下の設定がなされていることを前提とする。

クラウドサービスでの利用

クラウド上で、Julia と Jupyter notebook を無料で提供するサービスもある。

ブラウザから Jupyter notebook を利用できる (2018年8月1日現在 Julia 0.6.0 が設定されている)。

Julia言語のバージョンについて

Julia言語の 1.0 版は、2018年8月に公開された。

しかし、周辺パッケージの整備が不十分であることから、 本文では、2018年6月に公開された 0.6.4 版を用いる。

Old releases のページから、インストール用のバイナリファイルを入手できる。

Julia言語の情報検索

Julia をキーワードに検索しても、人の名前によく使われる単語であるので、 Julia言語の内容にたどり着くのが難しい。

Julialang で検索することを、強く勧める。

Julia言語の情報源・参考文献

(再掲) 2018年9月時点の最新版は Julia v1.0.0であるが、 本文では、Julia v0.6.4 を用いる。

数値計算プログラミングの参考書

本文では、数値計算の話題を多く扱っている。以下の文献を参考にした。

節の記号

以下本文の各節表題には、冒頭に ■, ▶︎, ◀︎, ★ の記号が付いている。 各記号の意味は、以下の通りである。

以上の記号の前に、▼ の記号がついた節は、高度な内容を含んだり、 後の説明を先取りしたりしている。

免責事項など

本文は、不定期に更新する。節の配置も変更する可能性がある。

本文は、著者らの知見に基づく情報の公開を目的としている。 本文に書かれた内容およびその正誤によって生じた結果について、 著者らはいかなる責任を負わない。

本文に掲載した内容は、著者らの環境でのみ動作の確認を行なっており、 いかなる環境においても再現できることを保証するものではない。

実行環境

Copyright (c) 2018 Hiroharu Sugawara

本文は、いわゆる MIT LICENSE で公開する。 LICENSEの本文は MIT License を、その参考和訳は MIT License 参考和訳 を参照せよ。