第5回:■ 条件式・■ 条件分岐
■ 数の大小比較
値が等しい・異なる
演算子 ==
は、a == b
のように用いて、値が等しいか否か判定する。 演算子 !=
は、値が異なるか否か判定する。 成立すれば(真ならば) true
が、 成立しなければ(偽ならば) false
が結果となる。
julia> 1 == 1
true
julia> 1 == 2
false
julia> 1 != 1
false
julia> 1 != 2
true
より大きい
演算子 >
は、a > b
のように用いて、a
の値がb
の値よりも大きいか否か。 演算子 >=
は、a >= b
のように用いて、a
の値がb
の値以上であるか否か判定する。
julia> 2 > 1
true
julia> 2 >= 1
true
julia> 2 >= 2
true
より小さい
演算子 <
は、a < b
のように用いて、a
の値が b
の値よりも小さいか否か。 演算子 >=
は、a <= b
のように用いて、a
の値が b
の値以下であるか否か判定する。
julia> 2 < 1
false
julia> 2 <= 1
false
julia> 2 <= 2
true
■ 論理型
比較演算子の結果は true
または false
のどちらかである。 この二つの値からなるデータの種類を論理型 (logical type)という。
■ if文
if文は、直後に論理式をとる。 論理式の値が true
なら、if文の次の文から、end
, else
, elseif
が出現するまでの文を実行する。
条件が成り立つときだけに実行される部分をif
ブロック(block)という。
ブロックは、字下げ (indent) で表記される。が、字下げは見やすさのためだけである。
julia> x=1
1
julia> y=2
2
julia> if x < y
println("x は y より小さい")
end
x は y より小さい
if
ブロックの後ろに、else文が続く場合がある。 論理式の値が false
なら、else
文の次の文から end
が出現するまでの文 (elseブロック)を実行する。
julia> x=1
1
julia> y=2
2
julia> if x < y
println("x は y より小さい")
else
println("x は y より小さくない")
end
x は y より小さい
else
文の前に、elseif
文が続く場合もある。 最初の if文の論理式が false
なら、 elseif文の論理式を計算し、それが true
なら、elseif 文の次の文から、elseif
またはend
が出現するまでの文 (elseifブロック)を実行する。
julia> x=1
1
julia> y=2
2
julia> if x < y
println("x は y より小さい")
elseif x > y
println("x は y より大きい")
else
println("x は y と等しい")
end
x は y より小さい
■ if式
if式は、論理式が成立したブロックの最後の値を、式の値とする。
julia> x=40
40
julia> m=if x >= 100
"x は 100 以上である"
elseif x >= 50
"x は 50 以上である"
elseif x >= 20
"x は 20 以上である"
else
"x は 20 よりも小さい"
end
"x は 20 以上である"
julia> @show m
m = "x は 20 以上である"
"x は 20 以上である"
if式を用いて ▶︎ 絶対値関数 を、以下のように書くこともできる。
julia> myabs1(x) = if x >= 0
x
else
-x
end
myabs1 (generic function with 1 method)
julia> @show myabs1(-1)
myabs1(-1) = 1
1
■ 3項演算子
a ? b : c
条件 a
が真(true)なら b
を、偽なら c
を値とする「マクロ」である。
julia> m= 2 > 1 ? "yes" : "no"
"yes"
julia> @show m
m = "yes"
"yes"
if式を用いて ▶︎ 絶対値関数 を、以下のように書くこともできる。
julia> myabs2(x) = x >= 0 ? x : -x
myabs2 (generic function with 1 method)
julia> @show myabs2(-1)
myabs2(-1) = 1
1
■ 論理演算
論理否定
論理否定 ! a
は、a
の論理値を反転する。
julia> ! true
false
julia> ! false
true
論理積
論理積 $a\cdot b$は、$a$と$b$との両方が true
のときだけ true
となる。 $a$と$b$との、少なくとも一つが false
なら、false
となる。
julia> true && true
true
julia> true && false
false
julia> false && false
false
julia> false && false
false
論理和
論理和 論理積 $a + b$は、$a$と$b$との少なくとも一つがtrue
のとき true
となる。 $a$と$b$とのどちらも false
のときは、false
となる。
julia> true || true
true
julia> true || false
true
julia> false || false
false
julia> false || false
false
■ 数の大小比較の連続した記述
数の比較演算子は、連続して記述できる。
julia> 1 < 2 < 3
true
julia> 1 < 2 && 2 < 3
true
▶︎ 総当たりによる不定方程式の解法
方程式の数よりも、未知数の数が少ない方程式を不定方程式という。 未知数の性質が決まっていれば、未知数の候補を、方程式に代入して、 成り立つ未知数の組合せを求めることができる (総当たり攻撃, brute-force attack)。
問題 「負ではない三つの整数 $x, y, z$ が、次の二つの等式を同時に満たすという。
三つの数 $x, y, z$ の組合せを全て求めよ。」
ここで、 $x, y, z$ は、0から24までの整数である。 $x, y, z$ の全ての組み合わせに対して、二つの等式が成り立つ条件を、if文に渡す。
julia> for z=0:24
for y=0:24
for x=0:24
if x+y+z==24 && x+2*y+4*z==51
@show x,y,z
end
end
end
end
(x, y, z) = (1, 21, 2)
(x, y, z) = (3, 18, 3)
(x, y, z) = (5, 15, 4)
(x, y, z) = (7, 12, 5)
(x, y, z) = (9, 9, 6)
(x, y, z) = (11, 6, 7)
(x, y, z) = (13, 3, 8)
(x, y, z) = (15, 0, 9)
▶︎ 格子点による平面領域の塗り分け
平面座標 の第一象限 $0 \le x \le 1, 0 \le y \le 1$ の範囲に、 格子点を配置しよう。
そのうち、$x^2+y^2 \lt 1$ の範囲にある点を赤で、 それ以外を青で色分けして示そう。
二重の繰り返し (二重ループ)を用いた。
刻み幅は各軸 0.025 に選んだので、 格子点の総数は ${40}\times{40}=1600$ 個である。
赤色の範囲は、4分円となる。
using PyPlot
for y=0:0.025:1
for x=0:0.025:1
c = x*x + y*y < 1 ? "r" : "b"
plot(x,y,".", color=c)
end
end
plt[:axes]()[:set_aspect]("equal")
今度は、二つの不等式 $y < x$ と $y < 1-x$の両方に囲まれる領域を、 赤で示そう。
二重ループを一つの for
文にまとめた。for
文の右側に書かれたループ変数が内側のループに相当する。
using PyPlot
for y=0:0.025:1, x=0:0.025:1
if y < x && y < 1-x
c="r"
else
c="b"
end
plot(x,y,".", color=c)
end
plt[:axes]()[:set_aspect]("equal")
◀︎ 練習
格子点の刻み幅を大きく、または、小さくして、 色分けの様子を観察してみよ。
関数plot
のfmtパラメータを .
から o
(circle)に変えてみよ。 さらに、markersize
パラメータを加えて、マーカーの大きさを調整できる。
plot(x,y,"o", markersize=3)
刻み幅を小さくすると、格子点の数は急激に増える (例えば、$x,y$軸方向の刻みの数を2倍にすると、格子点の数は 4倍になる)ので、刻み幅を急激に小さくすべきではない。計算量が増えた場合、数分以内に計算が終わらない可能性もあるが、このような状況を経験するのも重要である。
◀︎ 練習
以下の領域を表す条件を、式で表せ。その領域を、格子点を用いて塗り分けてみよ。
点 (0,0)と点(1,0)を一辺とし、第一象限に描かれた正三角形
中心 $\left(\dfrac{1}{2},\dfrac{1}{2}\right)$ , 半径 $\dfrac{1}{2}$ の円
■ 擬似乱数
計算機で発生する乱数を、擬似乱数 (pseudorandom numbers)という。
本来の意味の「乱数」は、計算する方法がないはずである。 にもかかわらず、ある手順で乱数を発生しているので「擬似乱数」という。
関数 rand()
は、0から1未満の擬似乱数を発生する。
julia> rand()
0.7464052231559362
julia> rand()
0.818784058672192
julia> rand()
0.9689823232186385
関数 srand(m)
は、擬似乱数の種をリセットする。 種m
には、0から$2^{32}-1$までの整数を指定する。 同じ種を指定すると、同じ系列で擬似乱数を発生する。
julia> srand(1234)
MersenneTwister(UInt32[0x000004d2], Base.dSFMT.DSFMT_state(Int32[-1393240018, 1073611148, 45497681, 1072875908, 436273599, 1073674613, -2043716458, 1073445557, -254908435, 1072827086 … -599655111, 1073144102, 367655457, 1072985259, -1278750689, 1018350124, -597141475, 249849711, 382, 0]), [1.38663, 1.2279, 1.59552, 1.56672, 1.35442, 1.87451, 1.2136, 1.50203, 1.49049, 1.4059 … 1.70015, 1.56379, 1.60416, 1.46075, 1.86963, 1.6698, 1.70239, 1.44344, 1.927, 1.92703], 382)
julia> rand()
0.5908446386657102
julia> rand()
0.7667970365022592
julia> rand()
0.5662374165061859
▶︎ 乱数による平面領域の塗り分け
関数 rand()
を2回用いて、座標点 (x,y)
を発生しよう。 点の数を増やすと、これらの点は、平面の第一象限 $0 \le x \lt 1, 0 \le y \lt 0$ の範囲を埋め尽くすはずである。
そのうち、$x^2+y^2 \lt 1$ の範囲にある点を赤で、 それ以外を青で色分けして示そう。
点の個数は $2^{10}=1024$ である。 格子点で図示した場合 ( ▶︎ 格子点による平面領域の塗り分け ) に比べて 点の数は少ないが、特徴を捉えている。
using PyPlot
n=2^10
for i=1:n
x=rand()
y=rand()
c = x*x + y*y < 1 ? "r" : "b"
plot(x,y,".", color=c)
end
plt[:axes]()[:set_aspect]("equal")
今度は、 二つの不等式 $y < x$ と $y < 1-x$ の両方に囲まれる領域だけ、赤で示そう。
using PyPlot
n=2^10
for i=1:n
x=rand()
y=rand()
if y < x && y < 1-x
c="r"
else
c="b"
end
plot(x,y,".", color=c)
end
plt[:axes]()[:set_aspect]("equal")
▶︎ モンテカルロ法による平面図形の面積の推定
以上の例で、ランダムに落とした点の総数のうち、 図形の中に入った数を数えよう。 両者の割合から、図形の面積を推定できる。 これを、モンテカルロ (Monte Carlo)法による面積の算出法という。
モンテカルロ (Monte Carlo)は、モナコ公国(Monaco)の地名の一つであり、公営カジノで有名である。モンテカルロ法 (Monte Carlo Method)は、擬似乱数を用いて、数値計算やシミュレーションを行う手法の総称である。(面積を推定する手法以外の「モンテカルロ法」もある)
まず、4分円の面積を推定しよう。
n=2^10
s=0
for i=1:n
x=rand()
y=rand()
if x*x + y*y < 1
s += 1
end
end
s / n = 0.7685546875
pi / 4 = 0.7853981633974483
(s / n - pi / 4) / (pi / 4) = -0.021445779583424734
-0.021445779583424734
4分円の面積は $\dfrac{\pi}{4}$である。 点数 1024個で、相対誤差 2% 程度の、面積推定値が得られた。
今度は、点の総数に対して、面積の推定値を描いてみる。
using PyPlot
for m in 1:16
n=2^m
s=0
for i=1:n
x=rand()
y=rand()
if x*x + y*y < 1
s += 1
end
end
plot(n, s/n, ".")
@show n, s/n
end
ylim(0.9*pi/4, 1.1*pi/4)
xlabel("n")
xscale("log")
axhline(pi/4, color="k", lw=0.5)
(n, s / n) = (2, 0.5)
(n, s / n) = (4, 1.0)
(n, s / n) = (8, 1.0)
(n, s / n) = (16, 0.625)
(n, s / n) = (32, 0.84375)
(n, s / n) = (64, 0.75)
(n, s / n) = (128, 0.796875)
(n, s / n) = (256, 0.78125)
(n, s / n) = (512, 0.76953125)
(n, s / n) = (1024, 0.7900390625)
(n, s / n) = (2048, 0.77734375)
(n, s / n) = (4096, 0.7783203125)
(n, s / n) = (8192, 0.7891845703125)
(n, s / n) = (16384, 0.78314208984375)
(n, s / n) = (32768, 0.79083251953125)
(n, s / n) = (65536, 0.7855987548828125)
正しい面積との相対誤差を、点の総数に対して描いてみる。
using PyPlot
for m in 1:16
n=2^m
s=0
for i=1:n
x=rand()
y=rand()
if x*x + y*y < 1
s += 1
end
end
plot(n, abs(s/n-pi/4)/(pi/4), ".")
end
xlabel("n")
ylabel("relative errors")
xscale("log")
yscale("log")
◀︎ 練習
モンテカルロ法を用いて、以下の領域の面積を推定せよ。(これらの領域の、格子点を用いた塗り分けは、以前の例題・練習として行った)。
余裕があれば、点数に対する相対誤差の変化も描いてみよ。
二つの不等式 $y < x$ と $y < 1-x$ の両方に囲まれる領域
点 (0,0)と点(1,0)を一辺とし、第一象限に描かれた正三角形
中心 $\left(\dfrac{1}{2},\dfrac{1}{2}\right)$ , 半径 $\dfrac{1}{2}$ の円
■ 関数の定義 (代入文形式)
関数は、いくつかの値を受け取って、何らかの操作をして返す、まとまった処理である。
1行によるユーザ定義関数の例を、以下に示す。
julia> f(x)=x*2-1
f (generic function with 1 method)
(
の前が、ユーザ定義関数の名前である。 関数名の規則は、■ 変数名の規則 と同じである。
括弧 ()
の中に、変数名の並びを記述する。 この変数名を、仮引数(「かり・ひきすう」 parameter)という。
=
より右が、関数の定義である。 具体的な値(実引数「じつ・ひきすう」 argument)を入れて、 関数を評価する (evaluate)。 関数の定義の中に出現した仮引数は、実引数の値に置き換えられる。
julia> f(0)
-1
julia> f(1)
1
実引数にベクトルなどを与えて、各要素に対して評価する場合には、 関数名の直後にピリオド .
を置く。
julia> f.([1,2,3])
3-element Array{Int64,1}:
1
3
5
julia> f.(0:5)
6-element Array{Int64,1}:
-1
1
3
5
7
9
仮引数は、2個以上でもよい。
julia> g(x,y)=x*y
g (generic function with 1 method)
julia> g(1,1)
1
julia> g("a "," b")
"a b"
数同士の *
演算は、数の乗算である。 文字列同士の *
演算は、文字列の連結である。
引数の型にあわせて、正しい演算が得られていることに着目せよ。
▶︎ 「はさみうち」法による、方程式の求解
条件判断を、繰り返し行うことで、求める答えに近づいて行く例を、 もう一つ紹介する。
▶︎ 不連続な有理式を描く の例として挙げた分母の式 $f(x)=x^3+3x^2-4x-12$ について、方程式 $f(x)=0$ の解の近似値を求めてみる。
まず、$y=f(x)$のグラフを描こう。
f(x)=x^3+3x^2-4*x-12
xs=-3.5:0.05:3
#
using PyPlot
plot(xs, f.(xs))
axhline(0, color="k", lw=0.5)
さて、 連続な関数 $f(x)$ が、 区間 $a \lt x \lt b$ で単調(単調増加または単調減少)であるとする。 ここで、$f(a)$ と $f(b)$ との符号が 異なるとき $f(a)\cdot f(b)\lt 0$ 、 方程式 $f(x)=0$ の解は $a \lt x \lt b$ の区間にある。
ここで、$a$ と $b$ との中点 $c=\dfrac{a+b}{2}$ をとり、$f(a)$ と $f(c)$ が同じ符号であれば 左端$a$を$c$に更新する。 逆に、$f(b)$ と $f(c)$ が同じ符号であれば 右端$b$を$c$に更新する。
この手順を繰り返すことで、 方程式 $f(x)=0$ の解が存在する区間 $a \lt x \lt b$ を狭めていくことができる。 この手法を「はさみうち」法という。英語では、squeeze theorem, pinching theorem, sandwich theorem などと呼ばれる。
上の関数 $f(x)$ で $a=-3.2 < x < b=-2.6$ の区間を選ぼう。
この区間で $f(x)$ が単調であることを、まず確かめよう。
# f(x)=x^3+3*x^2-4*x-12
xs=-3.2:0.01:-2.6
plot(xs, f.(xs))
axhline(0, color="k", lw=0.5)
この区間で、「はさみうち」を数回繰り返してみる。
# f(x)=x^3+3x^2-4*x-12
a=-3.2; b=-2.6
@show a,b
@show f(a),f(b)
for i=1:10
c=(a+b)/2
@show i, a, b, c, f(c)
if f(a)*f(c) > 0
a = c
else
b = c
end
end
(a, b) = (-3.2, -2.6)
(f(a), f(b)) = (-1.248000000000001, 1.1039999999999974)
(i, a, b, c, f(c)) = (1, -3.2, -2.6, -2.9000000000000004, 0.4409999999999954)
(i, a, b, c, f(c)) = (2, -3.2, -2.9000000000000004, -3.0500000000000003, -0.26512500000000294)
(i, a, b, c, f(c)) = (3, -3.0500000000000003, -2.9000000000000004, -2.9750000000000005, 0.12126562499999949)
(i, a, b, c, f(c)) = (4, -3.0500000000000003, -2.9750000000000005, -3.0125, -0.06343945312499955)
(i, a, b, c, f(c)) = (5, -3.0125, -2.9750000000000005, -2.9937500000000004, 0.031015869140624375)
(i, a, b, c, f(c)) = (6, -3.0125, -2.9937500000000004, -3.0031250000000003, -0.015683624267579077)
(i, a, b, c, f(c)) = (7, -3.0031250000000003, -2.9937500000000004, -2.9984375000000005, 0.007797855377194907)
(i, a, b, c, f(c)) = (8, -3.0031250000000003, -2.9984375000000005, -3.00078125, -0.003909912586216535)
(i, a, b, c, f(c)) = (9, -3.00078125, -2.9984375000000005, -2.9996093750000004, 0.0019522095322592747)
(i, a, b, c, f(c)) = (10, -3.00078125, -2.9996093750000004, -3.0001953125000003, -0.000976791389289744)
この範囲の解は $x=-3$である。
@show f(-3)
f(-3) = 0
0
区間が狭まる様子を、グラフに描いてみよう。
# f(x)=x^3+3x^2-4*x-12
using PyPlot
a=-3.2; b=-2.6
for i=1:15
plot(b,i, "ro")
plot(a,i, "b.")
c=(a+b)/2
if f(a)*f(c) > 0
a = c
else
b = c
end
end
xlabel("x")
ylabel("i")
今度は、区間の幅 $b-a$をプロットしよう。 区間の幅が、単調に減少する様子が観察された。
# f(x)=x^3+3x^2-4*x-12
using PyPlot
a=-3.2; b=-2.65
for i=1:30
plot(i, b-a, "r.")
c=(a+b)/2
if f(a)*f(c) > 0
a = c
else
b = c
end
end
yscale("log")
ylabel("b-a")
xlabel("i")
◀︎ 練習
同じ関数で、異なる区間で、はさみうち法を試してみよ。
別の関数に対して、単調な区間を選び、はさみうち法を試してみよ。
▼◀︎ NLsolveパッケージの紹介
NLsolve
パッケージは、連立非線形方程式を解くためのパッケージのひとつである。
NLsolve
パッケージを用いて、上の例題を解く例を示す。ただし、まだ説明していない文法(ベクトルの添字、関数の副作用)を用いているので、学習が進んでから、再度試してみよ。
julia> # Pkg.add("NLsolve") # パッケージの導入。冒頭の`#`を外して1回だけ実行すればよい。
using NLsolve
julia> # 解くべき関数を定義する
function g!(r, x)
r[1] =x[1]^3+3*x[1]^2-4*x[1]-12
end
g! (generic function with 1 method)
julia> # nlsolve関数を呼び出す
nlsolve( g!, [-3.5], autodiff = :forward)
Results of Nonlinear Solver Algorithm
* Algorithm: Trust-region with dogleg and autoscaling
* Starting Point: [-3.5]
* Zero: [-3.0]
* Inf-norm of residuals: 0.000000
* Iterations: 5
* Convergence: true
* |x - x'| < 0.0e+00: false
* |f(x)| < 1.0e-08: true
* Function Calls (f): 6
* Jacobian Calls (df/dx): 6
★ 今回のまとめ
数の大小比較
if文
if式
3項演算子
論理演算
格子点による平面領域の塗り分け
擬似乱数
乱数による平面領域の塗り分け
モンテカルロ法による平面図形の面積の推定
ユーザ定義関数 (代入文の形式)
「はさみうち」法による、方程式の求解